泥だらけの海
泥だらけの海を行こう
泥だらけの海には
見渡す限り
小さな目が浮かんでる
ぼくらの行く手には
ほら
布に描かれた星空が
これ見よがしに揺れているし
銀紙の三日月だって
光っているじゃないか
ぼくらの行く先には
約束されたストーリーがある
ここでぼくらが
死んでも生きても
それはお話の中のことだ
ぼくらは毎日何度も死んで
何度でも生まれ変わる
ぼくらの命は薄っぺらだ
誰かボタンを押してくれ
ぼくらが動き出すために
決して電源は切らないで
でも切られたとしても
また会える
君が会いたいと思えば
ぼくたちはまた現れる
何度でも
ぼくたちはみんな
薄っぺらだから